ベトナムのオフショア開発現場で起きるコミュニケーション問題3つ ― 受注側スタッフの視点から

2026/03/25Knowledge,ベトナム生活

私はベトナムにある日系の開発子会社で働いています。

依頼の言葉が曖昧

例:「このボタンが表示しない」「このリンクをクリックしたら次のページに遷移しない」

同じオフィスにいない場合、文字でやりとりするときはできるだけはっきり依頼内容を書く必要があります。

現状の状態を伝えるだけでは、間違って理解される場合が多いです。「どうしてほしいか?」「どうしたらいいか?」と逆に聞かれます。文字をそのまま翻訳するだけでは、仕様と異なる実装をしてしまうことがあります。依頼の文書を少し工夫するだけで、あとで確認したり再修正したりする手間を減らせます。

緊張感が伝わらない

日本の本社から仕事をもらうベトナム側は立場が違うため、急いでほしいという気持ちが伝わらない場合が多いです。理由は通訳が間に入るからです。英語で直接やりとりする場合にもこの問題は発生しますが、それほど多くはないと思います。

では、どうすればいいか。タイトルに「【緊急】」のような文字を入れます。それだけで、緊張感がはっきり伝わるはずです。

また、確認と指示が区別しにくい場合もよくあります。ただ確認したいだけなのに、仕事を受け取る側は依頼されたことをすべて指示だと勘違いしてしまいます。その問題を防ぐために、文面に「【確認】」「【依頼】」とはっきり書いたほうがいいと思います。

緊急バグ発生時のレポートの書き方

お客さんと直接やりとりしないベトナム人のBSE(ブリッジSE)やプロジェクトリーダーは、十分なレポートを提出できないことがよくあります。特に大きなバグが発生した場合です。問題に対する正確なレポートを書くにはスキルが必要です。手順として、下記を参考にしてください。

  • できる限り早く問題を解決すること
  • 原因と修正の内容を正確に説明すること
  • 影響範囲(ユーザー数、件数、時間など)を報告すること
  • お客さんの立場に立って、サイトの利用者への対応を一緒に考えること

これで必要最低限の情報が提供できるので、毎回確認するコストも減ります。